沖縄バラ日記
『ジュビリー セレブレーション(Jubilee Celebration)』 David Austin/イギリス 2002年作出
今年はイギリスのエリザベス女王(86)在位60年ということで、テレビで特番を見かけますが、
10年前の在位50年記念の時に、女王陛下にささげられたバラが、この「ジュビリー・セレブレーション」です。
なんだか覚えにくい名前ですが、(女)王の即位)50 年祝典を「Golden Jubilee」というため、
エリザベス女王即位50周年(Queen’s Golden Jubilee)を記念して命名されました。
女王様の名前を戴くだけあって、ちょっと他のバラにはない、豪華な存在感のあるバラです。花弁数が多く、重みで垂れさがるほどの花は、まるでコサージュのよう。
香りも極上で、「甘い果実のようなバラの香りに爽やかなレモンとラズベリーの香りがほのかに漂う」との評。2005年の岐阜国際ローズコンテストにて銅賞を受賞しています。
花弁がやや厚く、ぷっくりと縁がそりかえるのが、かわいらしいのです
デビット・オースチンのイングリッシュローズですので、オールドローズのかわいらしい花容を持ちながらも、なんでしょう、この重量感。 ← ああそうか。キャベツですな。
こんなかわいい花がキャベツなんて失礼かもしれませんが、でも、オールドローズの中には、もろに「キャベッジローズ」(花弁が多くてキャベツみたいだから!)っていうのもあるぐらいなんで。
イングリッシュローズには、他にも同じように花弁数が多く、その重みに耐えかねて下向きになってしまう花がいくつかあるようなんですが、その度に私の脳内をかけめぐるワンフレーズが。
実るほど 頭の垂れる 稲穂かな (・д・)ホォー風流
どちらにしても、バラのイメージと違う~!!
こちらのジュビリー様も、はい、90度下に茎が曲がった状態で咲いてくださって、そのまま花瓶に挿すと、お花の顔が見れません。
でも大丈夫!茎を短く切ればいいのさ!(当たり前) そうすると、ちょうどジュビリー様のお顔が、ちょうど私と向かいあってくださって、いい感じ!
沖縄では、所詮ほっておくと暑さで朝には蕾でも、夜楽しみに家にかえってみれば、ぱっかーんと開ききってしまうバラが多いのと、暑くて外で鑑賞してられっか!という理由で、ばしばし切って室内鑑賞しておりますが、
このジュビリー様は、特に樹に咲いたままでは花がみれないという理由から、気候がよかろうがなんだろうが、絶対にすぐ切って花瓶で楽しまさせていただくお花になっております。
でも、やっぱり沖縄ではなかなか調子が悪く、久しぶりにお花を拝見させていただきました。やっぱり、バラっていいですね~。