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安座真側の港。フェリーは地域の方と観光の方でかなり埋まっていました。
沖縄県には約50の有人島があるそうです。
沖縄の県域は広く、東西の距離は約1,000km、南北に400km。
東京から九州までがすっぽり入ってしまうほどの広さです。
そのため、他の市町村に行くのにも飛行機とフェリーを乗り継がなくてはならないことも。
今回は、那覇からも1時間と少しで行ける離島、「久高島」に行ってきたので、島の様子について写真でお伝えします。
久高島は、沖縄本島の東海上約5キロの場所にあります。
那覇市よりバスで50分程度、フェリーで15分。港からすぐのレンタサイクルのお店で自転車を借りて、2時間程度を滞在し、島内をぐるっと一周しました。
久高島の港、徳仁港。この港を中心に集落があります。
街中。重厚な石垣の家々の間に、綺麗な石畳の道。
かわいらしい郵便局。まだ新しい簡易郵便局なのだそうです。
「ヒンプン」のあるお宅。「ヒンプン」は、家の内側にある目隠し(屏風)の役割があります。
久高島フボー御嶽(うたき)。第一の聖域のため「何人たりとも出入りを禁じます」。
久高島は、沖縄県の歴史にとって重要な場所です。
琉球の神話では、琉球始祖の神「アマミキヨ」が最初に降り立った土地と言われています。
琉球王朝時代にも祭祀の中心であり、女性原理の祭礼組織であるため、今なお男子禁制の区域があります。
色々な儀式が簡素化され、途絶えてしまったものもあるようですが、久高島では今も島全体の行事が年に20回以上あるそうです。
島の西側。沖縄本島がかすかに見えます。
島の東側。こちらの海の彼方に、ニライカナイという神の国(あの世)があると考えられています。
島の北端。「アマミキヨ」が降り立った場所と言われています。天候が悪く波が荒かったです。
こちらも北端から、東側を見ています。
(上)青々とした緑を見たら健康食品で有名な「ノニ」が自生していました。島の特産品のようです。
(下)北端から港の方を見ています。ずっと島の人や琉球政府にも守られてきた聖域です。聖域でも猫はくつろいでいました。
島の集落は港のある南側にかたまっています。
それ以外の北にかけては神聖な区域であり、自然が広がっています。
緑と道と海だけがある場所ですが、ゆっくりと徒歩で巡ることで、気持ちがゆったりと穏やかになるようです。
久高島へのアクセスについて
東海岸で見つけた椰子の実。
那覇市の中心からは、車やバスで50分程度。
公共交通機関を使うならば、那覇バスターミナルの10番乗り場から「志喜屋」行きで約50分。
「安座真ビーチ」で下車し、フェリーで20分(高速船ならば15分)でたどり着けます。
※本記事を作成にあたって、以下のホームページ、文献を参考にしました。
○久高島ホームページ
http://www.kudakajima.jp/ ○沖縄県ホームページ
○ 『オキナワ体験ガイド』(株式会社ユニプラン,2007)。