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第9回 10月17日は「沖縄そばの日」

~「沖縄そば」が「そば」と認められた記念日~

沖縄そば
沖縄そば
うちな~んちゅにとって、なじみの深~い沖縄料理である「沖縄そば」。
そんな「沖縄そば」ですが、実は、昔々(といっても30年程昔ですが...)名前について大変な時があったんです。
 
何があったのか...「沖縄そば」の名前について、歴史をご紹介致します。

■1976年、「沖縄そば」と呼べなくなる危機!

1976年、「沖縄生麺協同組合」に対し公正取引委員会からあるクレームがついた。
その内容は、「沖縄そばは、蕎麦粉をまったく使用していないため、『そば』と表示してはならない」というもの。
「生めん類の表示に関する公正競争規約」に基づくと、「そば」という名称を表示するには、原料の蕎麦粉を三割以上使用していることが条件なのだ。そうなると、県民に長く親しまれてきた「沖縄そば」が「沖縄風中華麺」と呼ばなくてはなくなる。
そこで、「沖縄の食文化を変えてはならない」と立ち上がったのが、沖縄生麺協同組合の当時の理事長土肥健一氏らだった。

■1977年、「沖縄そば」の名称が認可!

まずは沖縄総合事務局内の公正取引室に折衝に出向くがらちがあかず、直接東京の本庁へ足を運ぶ。雪が降る日も足繁く通い、数か月にわたる折衝を続ける。
その甲斐があって、1977年、晴れて沖縄そばの名称が認可された。

しかしこれには、沖縄県内だけに限るという制約がついていた。

■ついに認証! 「本場沖縄そば」

沖縄生麺協同組合は更なる折衝を続ける。
 
この交渉は、公正取引委員会から全国めん類公正取引協議会へ移され、その中で特殊名称として「本場沖縄そば」を登録してはどうかという名案が生まれる。
その結果、1978年10月17日、「生めん類の表示に関する公正競争規約」別名での名産・特産・本場等の表示で、ついに「本場沖縄そば」として認証された。
さぬき名産うどんや本場出雲そばなのについで、七番目に認可を受けた。
 
普段何気なく呼んでいる名称は、実はこうしたそばに携わる人々の努力の上に成り立っている。

■本場沖縄そば 12の定義

「本場沖縄そば」は、原料や熟成、めんの太さにいたるまで、12の定義がある。どれか一つでも欠けていると、そう表示してはいけないのだ。
 
 1.沖縄県内で製造されたもの 
 2.手打式(風)もの
 3.原料小麦粉 タンパク質11%以上 灰分0.42%以下
 4.加水量 小麦粉重量に対し34%以上~36%以下
 5.かんすい ボーメ2度~4度
 6.食塩 ボーメ5度~10度
 7.熟成時間 30分以内
 8.めん線 めんの厚さ1.5~1.7ミリ切葉番手 薄刃10番~12番
 9.手もみ 裁断されためん線は、ゆでる前に必ず手もみ(工程)を行う
10.ゆで水のPH8~9
11.ゆで時間 約2分以内で十分可食状態であること
12.仕上げ 油処理してあること

沖縄そばの歴史や定義などは、沖縄生麺協同組合様のホームページを参考にさせて頂きました。
■「沖縄そば」が食べられるお店のご紹介■
 
割烹 やま川
「スッポンよもぎそば」が食べられます!
【住所】 〒900-0015 沖縄県那覇市久茂地2-3-16
【電話】 098-863-1532

琉球茶房 すーる
木造の赤瓦が目印。ランチ・カフェにもオススメです
【住所】 〒900-0015 沖縄県那覇市久茂地3-25-7
【電話】 098-861-5155
 
家庭料理の店 まんじゅまい
創業37年! 地域の人に愛される沖縄家庭料理の家
【住所】 〒900-0015 沖縄県那覇市久茂地3-9-23
【電話】 098-867-2771
 
うなぎ専門店 味の店ぼんぼん
一味違ったうなぎ入りの沖縄そば!一度お試しあれ!
【住所】 〒900-0014 沖縄県那覇市松尾 2-8-30
【電話】 098-863-4696  

編集後記

普段何気なく食べている「沖縄そば」に、こんな歴史があるなんて。
「沖縄そば」の為に力を尽くした皆様に感謝です。
 
沖縄生麺協同組合様の主催で、沖縄そばの日イベントが開催されます。
沖縄そばのアレコレをもっと沢山知ることができるはずです。足を運んでみては?
 
【イベント情報】
第14回 10月17日は「沖縄そば」の日
開催日 10月17日(日)
会 場 沖縄県立美術館・博物館
入場料 無料 ※先着200名様限定
☆イベントの詳細は、沖縄生麺協同組合様のホームページで確認できます