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Cute Movies

シンデレラ マン

監督:ロン・ハワード

これは、今から70年ほど前にアメリカであった、実在のボクサーのお話です。

それにしても、なぜラッセルクロウみたいな甘いマスクの優男がボクサーを演じるのか?
果たして彼は、こんなハードなスポーツに耐えられるのか・・・。
ボクサーといえば、もっと分厚い顔の人とか、ひと癖もふた癖もある人でないとやっていけないのでは・・・。

これが始まる前のナゾでした。

ラッセルクロウ演じるジム・ブラドックは、ヘビー級の前途有望な若きボクサー。タイトルをものにするのは、もはや時間の問題。そんな上り坂を駆け上がる彼を待っていたのは、右手の負傷による栄光の道からの脱落だった。

時代は、大恐慌。一夜にして、多くの人が財産を失くしたが、ジムもそんな一人。
家族を養うためには、負傷を押して試合に出続けるが、怪我と空腹が更なる負け戦を強いる。ついには、ボクシング委員会から追放され失業、苦しい日々が続く。
が、そんある日世界ランキング2位の男の打ちのめされ役の話が舞い込む。家族を食べさせるためには、もはや相手を選んでる余裕はない。
でも、この試合を境にジムは、復活の階段を上り始める。ジムが試合に勝つ毎に、崖っぷちだった家族の生活が油を差された歯車のように、少しずつ回り始める。
そして、ジムはついに殺人鬼のようなヘビー級世界チャンピオンに挑むのだった・・・
家族を食べさせるためだけに戦うジム。そこには、「自分を褒めてあげたい」「試合を愉しみたい」なんて言葉はないのです。自分のことなんて考える暇はない。ただ家族を食べさせるためだけなのです。

でも、ジムにはそれは最高の喜びなのだ。多分なんのためらいもスランプも野心も功名心もない。ただただまっすぐに突き進むことがこんなに人を強くするとは。そしてそこにはトコトン極めると気品が漂うことを教えてくれるのです。

実在のジムは、きっと強くて気品のある人だったのでは。
そうか、この人物を再現するには、やっぱりラッセル・クロウは適役だった・・・と納得したのでした。

監督は「ビューティフル・マインド」でアカデミー作品・監督賞に輝く実力派ヒットメーカーのロン・ハワード。
ラッセル・クロウは、「グラディエーター」でオスカー受賞、妻役のレネー・セルウィガーは、「コールド・マウンテン」で助演女優賞を獲得。と豪華なキャストで臨んでいます。

text by...  OKIYO

2005/09/20